村の中

湖に水がたくさんあったむかしむかし、ティンアイシャ村のあるところは、動物が水をのみにところで、村はなかったそうです。
25年くらい前にひどい「かんばつ」(雨がふらなくて、草もはえなくて、人も動物も食べるものがなくなって、たいへんなことだそうです)がありました。そのとき、マリの国とがいこくがきょうりょくして、ここにかんばつでくるしんでいる人たちが集められて村ができたそうです。
村ができたころは、毎年、6か月くらい湖に水がありましたが、何年かするとこの村のあるところまでぜんぜん水がこなくなりました。
湖に水が入らなくなると、すむ人が少なくなっていきました。
9年くらい前、マリの国とマリの北の「ゆうぼくみん」(動物をかって水や草のあるところを動いて暮らしている人たち)の人たちの仲がわるくなり、このへんにいた人はみんな、もっと北のさばくの中や西にあるモーリタニアという国ににげてしまいました。4年くらい前にやっとへいわになり、このへんにすんでいた人たちがもどってきました。
前は木の枝とゴザでおわんみたいなおうちを作っていましたが、モーリタニアから帰ってきた人たちは、太い木とゴザやシートを使って、もっと大きなしかくいおうちをたてるようになりました。

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